メンヘラ彼女と付き合って疲れたことベスト3

本記事はeeicアドベントカレンダー2020(eeic (東京大学工学部電気電子・電子情報工学科) Advent Calendar 2020 - Qiita) 24日目の記事です.

年に数本くらい技術もなんも関係ない人生観みたいな記事があってもよいのかなと思い投稿させていただきます.

 

本記事ではメンヘラな彼女と3年以上付き合っている筆者がめちゃくちゃ疲れる(た)エピソードベスト3を紹介します.

実際に周囲の人がいわゆるメンヘラ状態になってしまい,その人のサポートに尽力してばかりいるととこちらが精神的に疲弊する瞬間がたくさんあります.今回の記事が,そのような疲弊した誰かの助けになれば幸いです.

一部,特定を避けるために曖昧な表現を使用しますがご了承ください.

また本記事を書くにあたって彼女をメンヘラと呼ぶことなどもろもろについて本人(主人格)から許諾をとっています.

状況説明

私の彼女のメンタルヘルスが重症です.現在の病名は解離性障害統合失調症です.

過去にはうつ病適応障害等の診断もあります.また身体的にはメニエール病狭心症を患っています.

症状の原因は母親からのネグレクトと父親からの過度な暴力・殺人未遂です.

 

大変だった(な)ことランキング3位: 解離しまくる.

解離性障害(解離性障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス厚生労働省)は多重人格と混同されますが,微妙に異なります.

 

私の彼女の場合,解離症状が発生すると自分が〇〇であることはわかるのですが,自分が何歳で今が何年の何月で,どこにいるのかわからなくなってしまうようです.

 

現在彼女は月1くらいで解離しています.

まず電話にでて会話をしますが,最初は解離してることに気づきません.

解離してるなあーとなったら,まずは落ち着かせます.具体的には彼女に自分と彼女が写っている写真を送り,電話の相手が彼氏だと話ます.この際,できるだけ楽しい思い出が紐づいている写真を見せると解離から戻ってくる可能性が高いです.

 

解離の程度が軽い場合,会話中に徐々に今がいつかわかってくるようです.

 

程度がひどい場合は薬を飲んで眠ってもらいます.幸いにして,そのような精神を安定させる頓服のような薬が存在しているので,前もってその薬が彼女の家のどこに保存しているのかを教えてもらい,電話越しに指示をして飲んでもらいます.

 

これでもダメなときは彼女を連れてかかりつけの病院へ行って落ち着くまで見守ります.

 

まあただ彼女の場合,解離した結果問題を起こす行動をとることがあまりないです.ただ,症状がひどい時期は日常的に解離してその都度彼女のもとへ行ったりなんだりするので,大変なことランキング的には3位です.

 

大変だったことランキング2位:障害年金申請

障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に、現役世代の方も含めて受け取ることができる年金です.(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150401-01.html)

 

障害年金は精神・身体的障害の程度によってもらえる額が異なりますが,そのような障害を持っている方々を金銭的に助けてくれるありがたい福祉制度です.

 

申請には年金事務所にて障害年金の申請書の提出と,医師の診断書等が必要です.

障害年金には障害の等級があり,2級以上の場合に年金を受給できます.

 

この申請書が厄介で,申請時に過去の障害をもつに至った経緯を事細かに書く必要があります.彼女を含む多くの精神的障害者の場合,これは自身のトラウマ的事象を思い起こし正確に記入することになるので,その過程でパニック状態になる可能性があるように思います.

実際,彼女の場合には,申請書の記入中にパニック状態からの解離を起きてしまったことが何度かありました.

また,精神病の薬には副作用で手の震えを引き起こすことがあり,申請書の記入を何度かし直さなければならず,それが彼女の精神的負担を増加させていたように思います.

 

大変だったことランキング1位: 生活保護申請

生活保護は「資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。(支給される保護費は、地域や世帯の状況によって異なります。)」(生活保護制度 |厚生労働省より)

 

精神病が重くなってくると働くことが困難になる場合がままあります.

私の彼女の場合,働く気持ちはあっても新しい職場というストレスによって解離が発生し,解離中の記憶は共有できないタイプだったため,いつまでも仕事が覚えられず,そのことがストレスとなり更なる激しい解離を起こす・・・

といったことが何度かありました.

結果どうにもこうにも来月の生活費も家賃も無く,立ち行かなくなったので生活保護の申請をするに至りました.

生活保護の申請をするといってもどういって始めたらよいかわからなかったので,生活保護の申請を助けてくれる弁護士サービスを利用しました.(ex.生活保護相談|生活保護|法律相談一覧|弁護士に相談する|東京弁護士会

また日本は家族というシステムを過信しているので生活保護の申請をするにあたりほぼ確実に親族へ,扶養の可否の確認の連絡が行きます.

彼女の場合,精神病の原因が両親からの虐待にあったので,このような連絡は彼女自身の激しい精神的負担(特に父親からは首を長時間絞められる,2階落とされるなどの肉体的被害の伴う虐待があったため,父親へ自分の所在がばれることは殺害の恐怖を覚える)がありました.

幸いにして,警察へ被害届を出したうえで生活保護の申請をすることでこのような問題を回避することができました.(一般にこの方法が使えるか知りません)

生活保護申請したり結果待ちの期間は「もうこれ通んなかったら生活できないから心中かな~」と思っていたので大変だったことランキング1位ですね.

 

まとめ

今回は私の事例を紹介させていただきました.実際にはここに書ききれない細かな日常の波風がたくさんあります.(実際にはそういう積み重ねが一番疲れる)

 

メンヘラ彼女と付き合ってる人の中にはもうしんどすぎ,別れようか悩んでいる人もたくさんいると思います.

 

そういった方にとってこの記事が何らかの心の支えになっていただければ幸いです.

また身近に精神病患者がいない人にとってはこの記事を通して,精神病が決してドラマの中の感動話のためのスパイスではなく,現実に厳然と存在する病気だということを感じ取ってもらえると幸いです.

 

私の文章力が足りず,読みにくい点など多々あったと思いますが,ご容赦いただけると幸いです.

 

明日はeeic 2016の方の「嫁とのクリスマスデートを報告します」になります.

では皆さんメリークリスマス.